
「やり方は一つじゃない」簿記未経験で会計業界へ来たからこそ出来るサポート

目次
長田会計事務所
遠藤 悦代 2014年7月に長田会計事務所に入所。現在は経営企画部で所長とともに事務所経営に携わり、スタッフ教育も行っている。2023年より未来会計業務に携わり、2024年より未来会計を「未来を描く地図づくり」と位置づけ、リーダーとしてチームで未来会計に取り組んでいる。 |
Q遠藤さんが、大学卒業後、会計業界に入ったきっかけや、会計業界に入る前のことを教えていただけますか?
私が大学を卒業する頃はちょうど就職氷河期と呼ばれる時代でした。 友人たちが頑張っている就職活動に疑問を感じて両親に相談したところ、「大学卒業から2年間はあなたを養えます。その間に仕事を決めてください。」と言われ、 大学卒業後はすぐには就職しませんでした。
卒業後アルバイトを始めて1年ほど経った頃、母が「おもしろそうだよ。どう?」と持ってきた求人チラシが会計事務所のものでした。 その当時、「絶対にこの業界に入りたい!」という特別強い想いがあったわけでもなかったのですが、 なんとなく受けてみることにしました。
簿記を学んではいなかったのですが、当時の求人募集要項が「パソコンが使える人」だけだったので、 当時の私のスキルとマッチしてすんなりと採用となり、その流れで今に至ります。
共に未来会計に取り組むことになる仲間との出会い
Q現事務所代表の長田先生とのご縁を教えてください。
母に薦められ採用された会計事務所に、後から税理士として入ってきたのが現所長の長田でした。 10年ほど長田の税理士業務のアシスタントとしてペアで仕事をして、その後、長田が実家の税理士事務所に戻ることになりしばらくは互いに別の事務所でしたが、後に私が長田の事務所へ転職しました。
Q未来会計プランナーになる前は、事務所でどんなご経験を積まれていたのですか?
大学を卒業して初めて入った事務所では最初から税務に携わったわけではなく、主な仕事はコンサルティングに使う資料の作成でした。税務にも携わるようになったのは、当時の所長の「会計事務所にいるのなら会計や税務も経験しておいた方が良い」という一言がきっかけで、徐々に税務の仕事が増えていきました。
それからはオフィスの中で税務や会計を中心に仕事をしていましたが、次第にお客様と直接関わる機会が増え、同僚の退職などもあって「未来会計もやってみる?」 とステップアップにつながっていきました。
Q. 遠藤さんは、未来会計プランナーという印象が強いのですが、経営支援業務にはこの業界に入った頃にご興味はあったのですか?
初めは特に興味はありませんでした(笑) ただ、 同僚の退職などで事務所の中の未来会計業務のポジションが空いたので、徐々に私にもその役割が回ってきたという感じでした。
「やり方は一つではない、時には仲間に頼る」 が続けられる秘訣
Q そういったご事情で始めることになったのですね。今では未来会計プランナーとして大活躍されていますが、未来会計を本気で取り組もうと思うようになったきっかけなどはありますか?
長田が一緒に働いていた事務所を退職して実家の会計事務所に戻り、お互い別々の事務所で勤務している頃に、日本で一番未来会計を推進している長崎県の岩永先生の事務所見学会に一緒に参加したことがきっかけです。 その後しばらくして長田の事務所に転職したのですが、 本格的に未来会計に取り組むまでに約10年かかってしまいました(笑)
Q. さまざまな業務へ取り組むようになって遠藤さんの中で変わったことはありますか?
「やり方は一つではない、迷った時は横の繋がりを大事にしよう」と思えるようになりました。未来会計に携わる前は他の事務所の方と接することもなかったのですが、 未来会計に携わるようになって、他の事務所スタッフの方々と出会う機会も多くなり、 未来会計プランナーとしての在り方や仕事の仕方などを沢山学ばせてもらいました。
未来会計は正解がない故に悩むこともありますが、 方法は一つではなく無数にあるのだと仲間から気付かせてもらえて、とてもよい刺激を受けています。
未来会計で得た成長
Q大きな気づきを経て、遠藤さんご自身の成長や取り組んで良かったなと思うことはありましたか?
事務所の未来を考えた時、事務所に未来会計を取り入れることができたのはとても良かったです。 取り組んでみて分かったのですが、未来会計は事務所での仕事の在り方を変えるくらい影響が大きく、お客様の経営に関わることができるとても重要な仕事だと思います。
私が働き始めたころは未来会計のような仕事は会計事務所にはなく、毎日、伝票や領収書、申告書など、そういうものに向き合うのが会計事務所の仕事だと思っていました。 そんな時代を経て、今は経営全般が会計事務所の仕事の場になりつつあります。
もちろん税務会計は仕事として引き継がれていきますが、プラスアルファを考えた時に未来会計は欠かせないものです。 スタッフの将来のキャリアやお客様への貢献を考えると、税務会計だけでなく未来会計にも携われるようになるといいと考えています。 事務所で働く若いスタッフに未来の会計事務所のあるべき姿を指し示すことができたのは、私の中での大きな収穫です。
Q.遠藤さんが未来会計に挑戦していておもしろいなと思ったことを教えてください。
お客様と経営計画を立案している時、 社長が前のめりになって真剣な表情になる瞬間がとても好きです。 社長と会社の将来について話が進んでいくと、 社長は夢やアイデアをたくさん出してこられます。それに「それは5年後ですか? 10年後ですか?」 などと質問していくと、漠然と想像している表情から具体的に考える表情へ切り替わる瞬間がきます。
人が本気で考える姿が見られるのはこの仕事のおもしろさだと思うし、そんな姿を見るから、「この人と一緒に取り組もう」 と思えます。
税務スタッフも巻き込んで未来会計に取り組むための工夫
Q税務会計担当のスタッフも中期計画を立てる場に同席していただいていると聞きました。どんな効果があるのでしょうか?
税務会計の担当スタッフに中期計画の立案に携わってもらうことで、お客様への理解を深め、信頼関係を作る時間にしています。 社長が科目や数字について迷ったときに回答するアシスタントとして入るのですが、 自分がどれだけ社長の質問に答えられるかということに最初は不安を感じるようです。
それも無理はありません。 事務所の中で会計や税務の資料作成をしているだけでは、その背景や現場、社長をはじめとした働く皆さんのことを理解することはできませんから。 最初は緊張していたスタッフも時間が経つにつれて社長への質問や回答もスムーズになり、計画立案が終わるころには自然な笑顔になっています。 短期間で成長を感じますね(笑)
また、社長も自分の会社をわかっているスタッフが誰なのかを知り安心感が違ってくると思います。 他の場で社長とお会いしたときに、「○○さんにこれからもよろしくって伝えて」というような嬉しいメッセージや感謝の言葉などは、しっかり担当スタッフに伝えるようにしています。
長田会計で大切にしていること
Q長田会計様では、人と人との繋がりを大切にされているのですね。 
事務所ではしっかりと人と人としての関係を築くために、まずは相手をよく知ること、そして相手への伝え方なども意識するよう取り組んでいます。 取り組みの一つとして、私たちはSNSの発信にも力を入れています。 Facebook で 「今日のヒトコマ」というコンテンツをスタッフが毎日発信しています。 これは税務や会計のことは一切なく、ただただ事務所の様子とどんな人が働いているのかを伝えるだけのコンテンツです(笑)
「投稿を見ました」 とSNSをきっかけにお問合せをいただくこともあります。人となりを知っていただいた上で選んでいただけるのはとても嬉しいですね。さらに、長田が始めた「長田会計事務所通信」という新聞も長く続けています。 毎月発行で2025年3月号が224号になります。これもお客様と繋がる大切なツールです。
印象に残るお客様
Q未来会計のサービスを提供していて、印象に残るお客様はいらっしゃいましたか?
未来会計を最初に受けてくださった社長はやはり感謝とともに印象に残っています。以前から未来会計っぽいことに取り組んでいたことがある方で、改めて取り組んでみませんかとお誘いしたら受けてくださいました。
始めてみるとお互いに手探り状態からのスタートでした。 その当時の社長のお悩みは、「社内で会議をしていても社員が話してくれない」というものでした。 少し寂しい表現ですが、 「課題はわかっているけどどうせ変わらないですよね」 というような空気が流れていました。そこで、まずは毎月全員でミーティングし、決めた行動を振り返ることから始めました。
「毎月聞きますから考えておいてくださいね」と伝えて、「できたこと」「やりたかったけれどうまくいかなかったこと」、ベテランにはプラスで 「若手社員の成長を感じたこと」をひとりずつ話してもらうようにしました。 社員が自ら話すことで社長にも社員が互いに考えていることが伝わり、社内の停滞感をいくらか解消できたと思います。
Q遠藤さんの中で未来会計を進める上で意識されていることはありますか?
基本的には未来会計の時間を楽しくしたいと考えています。どんなに厳しい内容だったとしても、それをおもしろい見方に変えることができればいいですね。そのために、もっとおもしろく見えるようにこちらから仕掛けていくこともあります。
私たちが関わる社長は十人十色です。大きなビジョンを語る社長やネガティブ思考になりやすい社長、様々な方がいらっしゃいます。夢を語る社長の場合は、現実的な話を織り交ぜつつお話しするようにしています。ネガティブ思考が強い社長の場合は、発想の転換を促す考え方を提案しています。
また、繊細で傷つきやすい方もいらっしゃいますね。どの方とも過剰にシリアスな空気にならないようにする点は普段から心がけているポイントです。そしてどんなタイプの社長だったとしても、 私たちがお話を聞くことで社長ひとりではたどり着けないところへ行き着くことがあります。それを大切にしたいです。
未来会計と事務所の発展
Q最後の質問です。未来会計プランナーとして遠藤さんご自身の目標はありますか?
「お客様にとってなくてはならないパートナーとして認識していただけること」が新たに掲げている現在の目標です。 しっかりお客様のお話を聞いて、お悩み事や課題を総合的にサポートし続けたいと思っています。
以前は未来会計を税務会計に並ぶ事業の柱にするという目標を掲げていました。 税務会計と未来会計の経験を重ねていくうちに、あえて分ける必要もなく、1つの仕事として捉えればよいのではないかと考えるようになったんです。
税務会計も未来会計も、どちらも会社経営に必要です。お客様と共に成長し続けられるよう、我々も成長を続けて参ります!
